親が嫌いと思うのは自然のこと。感謝も恩返しもしなくていい。
目次
[スポンサードリンク]
親を敬うことを美徳とされている日本で、「親なんか嫌い」と言えば、ありえないかのような反応を示されてしまいます。
挙句の果てには「お前はとんだ親不孝だ。」と説教をしてくる人まで。
どうして親を嫌ってはいけないのか。どうして親に無条件で感謝しないといけないのか。
親を敬わなければいけない理由としてよく言われる親側の主張と、それに対する欺瞞をまとめてみました。
ちなみにこの親側の主張は、僕も親や周囲の人間から実際に言われたことがあります。
自分の経験も踏まえて、「親が嫌い」という感情を周囲の意見に惑わされることなく、自分の気持ちに素直になることをおススメします。
嫌いなら嫌いでいいんです。無理に好もうと努力すると、今度は自分のことが嫌いになってしまうからです。
※追記
コメント欄で多くの方から賛同して頂けました。
ありがとうございます。
求めてばかりの親
「産んでもらったことに感謝しろ。」 子どもを産んだのは親側の都合
「親がいなければ、あなたはこの世にいなかったのよ。産んでくれたことに感謝しなきゃ。」
なぜかこの世界に生まれたことを、この上ない喜びのように思う人が多く、「生まれたくて生まれたわけじゃない」と考える人のことをカワイソウと捉えます。
実際、生まれてこなければ、これまで受けてきたたくさんの痛い思いをせずに、何も感じずに何も考えずにいられたのに、親の勝手な都合で人間として生きることになりました。
「産んでもらったことに感謝しろ。」ではなく、「産ませてくれてありがとう。」という意識を親側に少しでも、持つことはできないのでしょうか。
親が子どもを作る理由は、世間体、うっかり、子どもが欲しいの3つです。
現実を見れば世間体のためだったり、うっかり子どもができてしまってやむを得ず、という親のほうが圧倒的に多いです。僕の親は世間体でした。
なので、そういった親側の都合に強制的に付き合わされる子どもは、感謝を押しつけてくる風習に従う必要はありません。
感謝は自然に起きるものであって、親に感謝の気持ちが起きないのであれば無理に感謝なんかしなくていいんです。
「育てられたことに感謝しろ。」 親に育てられたことに感謝する必要はない
親からどんな育てられ方をされても、飯と寝床を与えさえすれば親のほうが正しいと、彼らは思っているようです。
怒鳴って、殴って、嘲笑って、暴言吐いて、疎んじても、飯と寝床があるだけありがたいと思え。と本気で思っている親はたくさんいます。
そんな人たちに感謝する必要はありません。
「学校は!学校へ行けるだけマシだろ!!」という言い分も不可思議です。
別に学校へ行かなくたって、教える人さえいれば国語も算数も覚えられるし、学歴で今後の人生が決まるわけでもありません。
そもそもこの育てることも、親が世間体のためにやっている場合が多いです。学校へ行かせなかったら、「あそこの家庭は何か問題があるんだわ。」と主婦たちにウワサされてしまいます。
だから勉強で良い成績を取って、有名大学にも入ってほしい。そうすれば親である自分も鼻が高い。周りからすごいって言ってもらえる。
そんなもんなんです。大抵の親の考えていることは。
子ども自身も有名大学へ行きたいのなら、目的は一緒なので頑張ったらいいですが、別にそうじゃないのに親から勉強を強いられているなら、やらないほうがいいです。
親の育て方に納得いかないと思うなら、それはそれでいいんです。
納得いかないのに感謝が生まれるはずがない。
かけらも感謝できないのなら、それでいいんです。
「お前に費やした金を返せ。」 養育費を返す必要はない
この言い分があまりにもみっともなさすぎて、苦笑せざるを得ないのですが、親自身で決めて子どもを作って育てたのに、なぜ自分で責任が持てないのでしょうか。
親が勝手に産んで、自分の思うように育ててみようと試みるも、子どもが言うことを聞かなくなってうまくいかず、最終的に子どものせいにしようとする。
「産まなきゃ良かった。」に匹敵する暴言だと僕は思います。お前がいなければお前に費やした金が手元にあったんだよ、ってね。ひどい
好きな女の子に振り向いてほしくて一生懸命に貢いできたけど、結局フラれてしまった男と同じ無様な言いぐさです。
子どもにかかる費用と苦労の膨大さと、どう育つかわからない割の合わなさを受け入れる覚悟もないのに子ども作ってんじゃねーよ、ばーか
1円も返したくないなら、それでいいんです。親の都合に振り回されず、自分の人生に生きてください。
奨学金を返すこと以上に、親の吐いた毒を抜き出すほうが大変です。
「親のありがたみ」の正体は「お金のありがたみ」
「お前も大きくなったら親のありがたみがわかる。」と断言できる根拠はどこからきているのか・・。
子ども自身が大きくなって誰かと結婚して子を産み、親の立場になったとしても親に感謝が起きるどころか、余計に親不信になる人もいます。
自分の親の育て方がどれだけ悪質だったのかが、自分が親になってハッキリと確信するからです。
「親のありがたみを知れ!」というのは、ほとんどがお金のありがたみを意味します。
「食事、寝る家、学費、その他もろもろにかかる費用を稼ぐには、どれだけ大変か分かるか?」と言いたいわけです。
実際に生活費を稼ぐのは大変です。特にまだ社会に出たことのない学生ならなおさらです。
っと言っても、月10万も稼げれば日々の生活をする分には十分なわけだから、バイトができれば無問題です。
また学費は奨学金で追々返していくことも可能なわけです。
親のありがたみがお金のありがたみであるなら、とっとと決別して1人で生きていく道を選んでください。そうしたほうが圧倒的に心穏やかに生きられます。
まとめ
親が嫌いなら、嫌いなままでいい
自分の親が尊敬できない、恥だとも思っている人たちはたくさんいます。僕もそうです。
「なんでそんなことで?」と思うような小さなことで、怒鳴り散らしたり、殴ってきたりする親なんか情けなさすぎて、人に話せません。
何かとイチャもんつけてくる人間が、自分の親なのは運がないとしか言いようがなく、うまく立ち回らないと子どもは痛い思いばかり受けてしまいます。
そして今後も自分が生きていく中で、親に対して許せるか、嫌いなままかブレる時が何度も来ると思います。
その時になって親が許せるならそれもいいし、嫌いなままならそれもいいし。
世間の人間からの意見で何か言われようとも、最後に決めるのは自分なので、親が嫌いなままならそれでいいんです。
ちなみに俺は親が死ぬほど嫌い。家族という存在がなかったことにしてほしいぐらいだぜ、はっは
[スポンサードリンク]
文章の節々から寂しさが伝わってきますね。