家出をする上で必須なのは、お金と居候先の確保であって、それは成人してようが未成年だろうが関係ありません。

ただし家出に成功する難易度は成人に比べて難しいです。

まず中学を卒業する年までは法律で働くことができないようになっています。

働けるのは15才から。

つまりお金を得る手段がない、というハンデを持つことになります。

それを踏まえた上で、どうやって家出を成功させるのか。

詳しく解説していきます。

居候先のお世話になる形で家出をする

信頼できる人を必死で見つける

小さいころから知ってる親せきや知り合いを頼ることになるやり方です。

じいちゃんばあちゃん、叔父さん叔母さん、または信頼できる知り合いに事情を聞いてもらって住まわせてもらいます。

そこから中学に通うわけですが、転校するケースも中にはあるでしょう。

なのでお世話になる親せきや知り合いからの協力が必要になってきます。

また、実親との転校手続きや、子どもとの今後の関わりについての交渉もしに行ってもらわなければなりません。

もう親に一切関わりたくないのであれば、実家にある自分の荷物も、持ってきてもらわなくなります。

そこまでしてくれる心強い協力者がいれば幸運なのですが、すぐに協力してくれそうにない場合は何度も必死にお願いするしかありません。

残念ながら、日本社会というのは「家族」や「親」という存在を、無条件で敬わなければならない風習が根付いています。

「黙って親に頭を下げろ。」、「あなたは生んでくれた恩を仇で返すのか。」、「家族を裏切るのか。」、「子どもを思ってのことなの。」

これらを押し切るだけの主張を用意しておかないといけません。

体罰などで殴られた跡があれば、認めてもらえやすくなりますが、ない場合はいかに精神的につらい思いをしているかを伝えることになります。

「いつも怒鳴ってくる。」、「あれをしろ、これをしろと勉強をする暇をくれない。」、「両親がケンカしているのが怖くて仕方がない。」など思いつく限りの劣悪な点をひたすら言っていきます。

また「死にたい。」、「殺してしまいそうになる。」という最悪の結末をやってしまいそうなことを伝えるのは強力な主張です。それもなるべく具体的に。

「学校の屋上で無意識に飛び降りそうになった。」、「夜、包丁を持って親が寝てる寝室の前に立ったことがある。」など、よりイメージしやすくさせるとことで、緊急性が伝わります。

1回の相談では納得してもらえないかもしれません。その時は何度もお願いするしかありません。

そうして、中学卒業まで住まわせてもらえることを了承してもらえたら、目的は達成です。

恐らく中学卒業後は住むことはできないでしょう。高校は進学せず、家と仕事を見つけて1人で生きていく道を進んでください。

大丈夫。それでも立派に生きていけます。学歴で人生は決まったりしません。この文章を書いてる僕がその証明です。

ちなみに僕の場合は「もう死にたいです。近くに山があるので、そこへ行って餓死して死のうと思っています。」と言いました。（笑）

と言っても当時は本気だったし、それが伝わったのか居候先の相手の方に了承を頂けました。

だから高校生だった僕の家出は成功しました。16才の時です。

居候先が誰なのかはここでは言えませんが、受け入れてくれたことに感謝してるし、9年経った今でも連絡を取っています。

僕にとってこの世で最も信頼しているのはその人です。

1人で家出をする場合

15才になるまでホテル暮らしで過ごす

頼れる居候先が見つからなかった場合は、かなり非現実的な話になりますが、働くことができる15才になるまでホテルで過ごすやり方です。

非現実的な話、というのは15才になるまでの間、働きに行かなくていいだけのお金を持つ必要があるからです。

もし中学2年の夏から家出をした場合、中学3年の卒業する3月末までの18ヵ月分の生活費が必要になります。

月9万で過ごすとなると、合計162万円。それだけのお金を持っている中学生ともなると、極々限られた人だけになってしまいます。俺もそんな大金持ったことないよー

いわばお金の力でゴリ押すやり方なので、誰にでもできる方法ではありません。

それなら、頼れそうな親せき知人を拝み倒すのに、労力を使ったほうが可能性があります。

余談：年を偽って働く人たち

本当は中学生なのに、高校生と偽って働いている人をたまに見かけます。

その人たちは家出目的ではなく、お小遣い欲しさに偽っていますが、それだけの度胸とタフさがあれば家出なんかも簡単にこなせそうな気がします。

しかし雇う側も未成年、ましてや働いてはいけない中学生だと分かって雇うわけではないので、その中学生の見た目が大人びていたからなのだろうと思います。

男ならもともとの顔が老けててスーツ着ればおっさんにしか見えない人だったり、女の子なら化粧をして大人っぽくしてからバイトの面接に行く。

30代の女性なら若く見せるのを目的に化粧しますが、10代の女の子が化粧をする、というのは大人のお姉さんを目指してのものです。

実際、化粧なんかされたら中学生か高校生かなんてわかりません。成人の大学生に見える人だっています。マジでわからん

もしかしたら日本のどこかで、家出をした中学生が年を偽って働きながら生きている人がいるかもしれません。

僕が16才で家出して生きていることを他人に話したら、「世の中にはお前みたいなんもおるんやなぁ。」と珍しい生き物を見るかのように言われましたが、上には上がいるもんだぜ。

まぁ世界規模で見れば、東南アジアとか行けば10才にも満たない子どもが家出して、たくましく生きているだろうしなぁ・・。